化粧品の効果効能の表現と薬機法
アフィリエイトにおいて、化粧品ジャンルは市場として年々拡大しています。化粧品で勝負しようと思っている方も多くいるかと思いますので、効果効能の表現について気を付けるべきポイントをまとめます。
化粧品で使用できる表現は決まっている
化粧品には、基礎化粧品、シャンプー、一部の育毛剤、日焼け止めクリームなどがありますが、これらを紹介する時に使用できる表現は薬機法で定められています。
薬機法
もともとは薬事法という名称でしたが2014年11月25日に薬機法(医薬品医療機器等法)「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に改変されました。
表現方法において、最も注意すべきは、商品を紹介する際に、商品の効果効能として書かれていないことを誇張して記述しないこと。ただし、個人で商品を使用した際の効果を個人の感想の範疇で記述することはその限りではない。
薬機法における化粧品の定義
この法律で「化粧品」とは、人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。ただし、これらの使用目的のほかに、第1項第(2)号又は第(3)号に規定する用途に使用されることも併せて目的とされている物及び医薬部外品を除く。
薬機法で定められる化粧品の効果効能の表現
化粧品(医薬部外品を除く)の効果効能は、全部で56種類あります。人間の体の各部分に対して、効果効能の表現を示しています。
頭皮・毛根
(1)頭皮、毛髪を清浄にする。
(2)香りにより毛髪、頭皮の不快臭を抑える。
(3)頭皮、毛髪を健やかに保つ。
(4)毛髪にはり、こしを与える。
(5)頭皮、毛髪にうるおいを与える。
(6)頭皮、毛髪のうるおいを保つ。
(7)毛髪をしなやかにする。
(8)クシどおりをよくする。
(9)毛髪のつやを保つ。
(10)毛髪につやを与える。
(11)フケ、カユミがとれる。
(12)フケ、カユミを抑える。
(13)毛髪の水分、油分を補い保つ。
(14)裂毛、切毛、枝毛を防ぐ。
(15)髪型を整え、保持する。
(16)毛髪の帯電を防止する。
肌・日焼け
(17)(汚れをおとすことにより)皮膚を清浄にする。
(18)(洗浄により)ニキビ、アセモを防ぐ(洗顔料)。
(19)肌を整える。
(20)肌のキメを整える。
(21)皮膚を健やかに保つ。
(22)肌荒れを防ぐ。
(23)肌をひきしめる。
(24)皮膚にうるおいを与える。
(25)皮膚の水分、油分を補い保つ。
(26)皮膚の柔軟性を保つ。
(27)皮膚を保護する。
(28)皮膚の乾燥を防ぐ。
(29)肌を柔らげる。
(30)肌にはりを与える。
(31)肌にツヤを与える。
(32)肌を滑らかにする。
(33)ひげを剃りやすくする。
(34)ひがそり後の肌を整える。
(35)あせもを防ぐ(打粉)。
(36)日やけを防ぐ。
(37)日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ。
におい
(38)芳香を与える。
爪
(39)爪を保護する。
(40)爪をすこやかに保つ。
(41)爪にうるおいを与える。
口唇
(42)口唇の荒れを防ぐ。
(43)口唇のキメを整える。
(44)口唇にうるおいを与える。
(45)口唇をすこやかにする。
(46)口唇を保護する。口唇の乾燥を防ぐ。
(47)口唇の乾燥によるカサツキを防ぐ。
(48)口唇を滑らかにする。
歯・口内環境
(49)ムシ歯を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(50)歯を白くする(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(51)歯垢を除去する(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(52)口中を浄化する(歯みがき類)。
(53)口臭を防ぐ(歯みがき類)。
(54)歯のやにを取る(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(55)歯石の沈着を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
その他
(56)乾燥による小ジワを目立たなくする。
※こちらの効果を謳うためには効能評価試験が必要です。広告主のサイトに記載がない場合、勝手に使わないこと。
化粧品を紹介する時に使用できない表現
薬機法で定められる化粧品の効果効能の表現において、「改善する」「治る」「消える」とうい文言はありません。これらの言葉は化粧品の範疇を超えているからです。例えば、化粧品に対して以下の言葉は使用できません。
化粧品を紹介する時に使用できない表現
- シミが消える
- シワが消える
- たるみ改善
- 肌が白くなる
- ニキビが治る
- 髪が生える
まとめ
今回は、化粧品について紹介しましたが、薬機法は化粧品以外に、医薬品・医薬部外品・医療機器も対象にしています。その時に応じて対応していただければと思います。もし不適切な記述が発見された場合、以下のようなデメリットがあります。
不適切な記述により受けるかもしれないデメリット
- Googleの検索順位が下がる
- アフェリエイター自身が責任を問われる可能性がある。
- クライアントが責任を負う可能性がある
- アカウントが停止される可能性がある。
- 一度停止されたアカウントは復活できない場合がある。
快適なアフィリエイト生活を送るために必要な知識なので、是非、皆さまの知識に取り入れていただければ幸いです。
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